こんにちは!ぃあ♪です。
私は最近ニキビ治療での漢方薬服用をやめました。
その理由は一時的に甘草の副作用と思われる状態になったから。
初めは身体が浮腫んで体重が増えたり、手に力が入らなかったりといった身体の不調がなんとなく続くな~と思っていましたが、時間が立つ間にどんどん症状が悪化してくようになっていました。
思い切って漢方をやめたお陰で、今は症状も出なくなりニキビ治療に専念できています。
今回は私が経験した甘草による副作用についてと、効かない治療を続けることのデメリット、そしてその対処方法をご紹介したいと思います。
Outline
甘草とその副作用について
甘草は字のごとくとても甘い生薬です。甘味成分は砂糖ではなく、グリチルリチンという化合物で、広く抗炎症薬、抗アレルギー薬として用いられています。
By Hanabishi – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
医療用漢方製剤148品目の中に限定しても、甘草を含有しているのはその内109処方。
およそ7割の漢方製剤に甘草が含まれています。
甘草の副作用の一つに「甘草(グリチルリチン)による偽アルドステロン症」があります。
主な症状
高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮腫、高血圧 など
一般的に甘草の副作用の発生率は1.0gで1.1%ほどと言われています。
そのため私の例は大変稀なケースであり、ほとんどの方は問題なく処方され薬効を得ることができています。
服用していた漢方の甘草の量
私が医師から処方されていたのは
小建中湯(しょうけんちゅうとう)…甘草 2.0g/15.0g(1日)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎゅうとう)…甘草 1.0g/12.0g(1日)
つまり1日に3.0gの甘草(カンゾウ)を摂取していたということです。
医療用漢方製剤の場合、カンゾウの量が1日2.5gを超える製剤については,低カリウム血症などの副作用を発現しやすくなるので注意が必要と言われています。
仮に私が甘草の副作用が現れる体質だった場合、
副作用が出てもおかしくない量の甘草を摂取している事になります。
実際に経験した症状
私の場合、服用して1週間程度で下記のような症状が発生しました。
- 身体の浮腫み
服用を始めてからすぐに特に生活習慣を変えていないのに身体が浮腫んでいました。私は健康のために毎日4.8キロくらい歩くようにしているのですが、それでもパッと見でぽっちゃり感が出てていたのでとても不思議に思っていました。またいつも付けている指輪が入らなくなったり、しっかり寝ても瞼が重くて開けているのが辛かったりしました。 - 手に力が入らない
こちらも服用を始めてから出てきた症状です。指先は動くのですが団扇で扇ぐ際にちゃんとにっぎていることが難しかったり、何かを握る動作が徐々にしづらくなってきました。
疑われる甘草の副作用
偽アルドステロン症
❶については「偽アルドステロン症」の症状に重なるところがありました。
主な症状としては「低カリウム血症」「血圧上昇」「ナトリウム・体液の貯留」「浮腫」「体重増加等」がありウォーキングなどをしているにもかかわらず体重が増えたことや、指や瞼の浮腫みも重なります。
ミオパチー
❷については「ミオパチー」が重なりました。
低カリウム血症の結果として「脱力感」「四肢痙攣・麻痺等」の異常が特徴です。団扇を握っていられないなどの症状はこれに重なります。
皮膚科に相談する前に血液検査を受けてみた
医師に薬の副作用について相談する前に、念の為血圧を測定し、血液検査してみることにしました。
血圧の測定
その他副作用のうち血圧上昇が起きているかを確認してみました。
その結果通常最高血圧97mmhg/最低血圧65mmhgの血圧が検査では最高血圧110mmhg/最低血圧62mmhgほどと特に変化は見られませんでした。
クイック採血の利用
また、低カリウム血症の傾向を確認するために血液検査を行いました。
漢方の処方は皮膚科でもらいましたが、
その皮膚科では採血による検査を行っていませんでした。
他を探したところ血液検査を行ってくれる内科のクリニックがあり、
検査結果レポートとして、「担当医師の評価」と「今後の推奨する方針」、
「何ヶ月以内にどのような行動を取ればいいのか」等を具体的にアドバイスしてくれるとのことだったので利用してみました。
選んだ項目
- 総コレステロール
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- 尿素窒素
- クレアチニン
検査結果
検査結果レポートでは異常無しとの事でした。
ひとまず、低カリウム血症などの数値的に異常をきたすような異常は無かったという事で安心しました。

結局、医師に相談することに
ただやはり、
- 検査に異常は見られないが、明らかな浮腫み・脱力がある
この点で私は自覚症状がある訳ですから、とりあえず未病として医師に相談する事にしました。
医学的には異常がないが“健康ともいえないが、病気ともいえない”状態について東洋医学的には「未病」ということになります。
また、
- 浮腫み・脱力等の自覚症状ははっきりしていること
- これにプラスして漢方を服用した直後からの下痢が頻発してきたこと
これらが決め手になり皮膚科の主治医に相談することに決心しました。
主治医にこの2点を伝えた結果、直ぐに漢方の服用を全面的にストップすることになりました。
後から聞いた話ではそもそもニキビ治療において漢方薬は補助的な役割なので、
身体に合わないくらいなら辞めた方がいいと普通のお医者さんは思うそうです。

漢方の服用を止めて変わったこと
浮腫みが消えた
目に見えて大きく変化したのは浮腫みの解消です。
指輪はもちろん、履けなくなっていたスキニーパンツも履けるまでになりました。
身体のラインも適度にシャープさがでてきました。
下痢が止まった(腸内環境が改善された)
下痢が止まったことで腸内環境が改善され、お腹は毎日快調になりました。
腸内環境が落ち着くとニキビの予防にもなるので思わぬ副産物でした。
併せて飲み始めたビオフェルミンもお腹を快調に整えてくれたのでおすすめです。
ニキビ治療に影響無し
漢方薬をやめて2週間くらいになりますが、
めちゃくちゃニキビが悪化したとかそういう事もなくやってこれています。

効かない薬で治療を続けるのはリスク
私の場合小建中湯でニキビの改善は殆ど見られませんでした。
そもそも漢方薬全体のエビデンスレベルは低いと言われている事や、西洋医学的なこの成分がこれに効くというような考え方でないことも理解が難しい点なのかなと思います。
とは言え、
- 服用しているのに効果が見られない
- 以前より不調になった
このような場合の対処法はすぐに服用を取りやめる事だと思います。
効かない薬を飲み続けた結果、
ニキビが改善せず拡大してしまい、さらに身体も不調になったのでは元も子もないですからね。
ちなみに私はエピデュオゲルという塗り薬の塗りを間違えていたせいで、ニキビが拡大してしまった経験があります。
まとめ
甘草の副作用の発生率は1.1%ほどなので殆どの方には問題なく処方される。
しかし少しでも身体が不調になってきた場合は遠慮なく医師に相談し適切に対処をしてもらう方がよい。
いかがでしたか?
ニキビ治療はスピードもある程度必要になってきます。
そんな中で適切な治療にして行くためにも
副作用などの身体の不調に気を配っていきたいものですね。
ちなみに以前飲んでいた桂枝茯苓丸は甘草が入っていなかったからか不調になることはありませんでした。
こちらは瘀血タイプの方にとてもおすすめです。
というわけで、今回は甘草の副作用についてでした。
それでは!